親に対する啓発
子どもが泣き続け、オムツを替え、ミルクを飲ませてみても、泣き止まない。泣きやまない赤ちゃんにいらだち、泣き止ませようとつい乱暴に赤ちゃんを揺さぶり、子どもの頭が激しく揺れることにより、子どもの脳に深刻なダメージを与え、時に死亡させてしまう。
こうした激しく乳幼児が揺さぶられた結果、頭蓋内出血などを引き起こして、乳幼児の死亡や重度の脳障害などを残してしまうことを「乳幼児揺さぶられ症候群」と言います。
初めて子育てをする親には、子どものあやし方や赤ちゃんがいつまでも泣き止みそうにないときにどうしたらよいかわからず、自制心を失ってしまうことがあるかもしれません。
平成17年4月に発表された「児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会」の第1次報告書の中にも、「子どもが泣き止まない」ことが引き金になり、虐待死に至る暴力を引き起こした事例が24事例中7事例(29%)にあったことが報告されています。
「乳幼児揺さぶられ症候群」による子どもの死亡や重度後遺症の発生をなくすために、赤ちゃんを激しく揺さぶることが危険なことであることや子どもが泣きやんでくれないなど子どもの扱いに困ったときにどう対処したらよいのかなど、親に対する具体的な指導や啓発が必要ではないかと思いますが、本市の取り組みについて子ども青少年局長にお伺いします。
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