議会質問
水源の保全に向けた本市の取り組みについて 【平成19年6月定例会】

皆さんの家庭では、1カ月にどれぐらいの水を使っているか、また、1日に蛇口から直接水をどのぐらい飲んでいますか。トイレの水や洗濯の水、洗車をする水も、高度浄水処理施設でつくられた超高級水と同様に使用されております。

そのうち150平方メートル分が250リットルの水道水をつくるのに必要な面積であります。

水道水や水道水源の水をペットボトルに詰め、販売またはイベント等で配布をしている水道事業者がふえていると聞いております。水道水のよさをもっと知っていただきたいというPR面と、いざというときの災害備蓄水として製造しておると聞いております。

 ミネラルウオーターと水道水の値段を比較
 1,000倍ほどの違いがあります。水道水は1,000リットル当たり100円から200円ぐらいでありますが、ペットボトルは2リットルで100円から200円ぐらいであります。水道水はかなりお値打ちであるということが言えると思います。

既に、深刻な水不足と水資源をめぐるさまざまな問題は地球上に存在をしております。今後、ますます水源の保全が重要になってくると思います。
 現在、各都市の水道局では、水源の保全に向けて、水源地域との交流事業や民有林の保全活動など、さまざまな水源を守る取り組みがなされております。

人間が生活する上で欠かすことのできない貴重な水道水の源となり、その保全に向けて、今後どのような取り組みを考えておられるのか。

また、ボランティア団体に対しての育成や助成のためのペットボトルの販売について考えがあるかないか、お尋ねしたいと思います。

 上下水道局長の回答》
 良質な水をお客様に安定的に供給するためには、水源林の保全や上下流交流など、流域全体での取り組みが必要であると考えております。
 本市では、31市などで昭和44年に設立しました木曽三川水源造成公社を通して造林や森林管理を実施し、水源保全や涵養機能の向上を図っております。
 また、上下流交流として、水源地における植樹活動やなごや水フェスタにおける催しによって木祖村、下呂市などとの交流を図っており、水源地域の活性化と水源保全の必要性をPRしております。さらに、木曽川中流域の中津川市、恵那市、下呂市、そして名古屋市で、河川環境の保全を目的として、下水処理についての意見交換を定期的に行っているところでございます。
 なお、ペットボトルにつきましては、名古屋のおいしい水をPRするため、イベント等で無料で配布しております。
 今後の対応でございますが、ただいま議員から、他の自治体における具体的な取り組み事例についていろいろと御教示いただきました。上下水道局としては、今後とも水源の保全、上下流交流に力を注いでいきたいと考えており、さらに市民との協働など、取り組みに広がりを持たせてまいりたいと考えております。
 また、ボランティア育成や助成のためにペットボトルを販売することにつきましては、水源を保全していく取り組みとして、どのような施策、手法が適切であるか、今後の検討課題としてまいりたいと考えております。


inserted by FC2 system