議会質問
災害時におけるアマチュア無線を活用した情報の収集伝達について 【平成19年6月定例会】

 防災対策の一番のポイントでありますけども、いつ起こるかわからない大規模地震に対して、市民の皆さんが防災意識をどれだけ継続して持ち続けることができるかということです。
 多くの教訓を残した阪神・淡路大震災ですが、その中の一つとして私が注目したいのが、情報の混乱です。名古屋市で災害が発生した場合、市は災害対策本部を設置し、災害対策本部はいわゆる指揮本部であり、災害時の中枢機関として、区役所、消防署、そしてほかの地域からの応援部隊などを統制する拠点となります。
 災害時には、この災害対策本部がどれだけ機能するかによって、名古屋市の運命が左右されると言っても過言ではないと思います。

 防災行政無線は、いわゆる行政主導の情報収集手段です。  
 災害時に、どこに位置しているかわからないアマチュア無線の愛好家でありますが、自分たちの周りで起こっている状況についてリアルタイムに情報を発信してくれたら、貴重な情報になることは間違いないと思います。
 この点について、防災を所管する消防長にお考えをお聞きしたいと思います。



 《消防庁の回答》
 災害が発生した場合には、迅速、的確に被害状況を把握することが大変重要なことであると認識しております。
 このため本市では、有線及び無線による通信機器を整備いたしまして、災害時の情報収集及び伝達手段の充実を図ってまいったところでございます。
 また、市民や事業者の方々から的確な情報をいただくため、阪神・淡路大震災の後にタクシー協会と協定を締結し、また、東海豪雨の後には、市民の方々から被害状況をファクスやインターネットでお知らせいただく定点観測システムを導入し、現在、713人の御協力をいただいているところでございます。
 災害時におけるアマチュア無線の活用につきましては、阪神・淡路大震災時に、避難所における不足物質の情報や避難されている方々の安否情報の伝達などに御協力をいただいたと伺っております。
 大規模災害時におきましては、さまざまな方法で情報収集することは大変重要なことでありますことから、アマチュア無線の活用につきましても、一つの方法として有効なものであると考えております。
 今後、アマチュア無線につきまして、どのような御協力をいただけるのか検討してまいりますので、御理解賜りたいと存じます。

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