議会質問
地球温暖化防止にかかわる本市の取り組みについて 【平成19年11月定例会】

20世紀の半ば以降の世界の気温上昇は、大部分が人間活動による温室効果ガスの増加でもたらされた可能性が非常に高い。我々を取り巻く気候システムの温暖化は決定的に明確であり、人類の活動が直接的に関与している。気候変化はあらゆる場所において深刻な脅威であるとしています。京都議定書の取り決めにより、我が国はCO2削減目標6%削減を約束しています。それに対して、名古屋市は国よりも高い目標10%を掲げております。

例えば、「もういちど!」大作戦によるエコライフ宣言者数が40万人を突破していることや、エコ事業所認定数が1,000を超えるなど、個々の取り組みとしては頑張っていると思います。

 最新の調査結果では

 2004年における名古屋市内のCO2排出量は、基準年の1990年に比べますと2.5%の増加となっています。目標の10%削減にはほど遠い結果となっているわけであります。国としても、温暖化対策についてはなかなか実効性のある対策が打ち出せずにいる状況では、一自治体として有効な対策を打ち出すことは非常に難しいことは理解をします。

しかし、私は、このままでは2010年に10%削減目標を達成することなどあり得ないと思います。

今後どのような施策でCO210%削減、温暖化防止に取り組んでいくおつもりなのか、環境局長にお尋ねをします。

 環境局長より回答
 地球温暖化防止に関してお尋ねをいただきました。
 御指摘のとおり、名古屋市内の排出されるCO21990年と比較して2.5%増加をしております。特に、家庭生活から排出されるCO22割、オフィスや店舗では4割、マイカーでは実に5割も増加しています。
 言ってみれば、工場での排出量が大きく削減されたため、家庭、オフィス、マイカーが大量に排出してもわずかな増加でおさまっている、そうした状況でございます。
 第2次地球温暖化防止行動計画におきましては、市民、事業者がエネルギー消費を減らす取り組みのほか、発電所における電力原単位の改善分も織り込んでおります。
 両方ごっちゃにいたしますと大変ややこしくなりますので、この電力原単位の改善分を除いた、市民、事業者の独自の取り組み分について申しますと、家庭では現状から4%、オフィスや店舗では8%、マイカー利用では9%、それぞれエネルギー消費を減らしていただければ、2010年までの10%削減という目標を達成することができます。
 まず、家庭における対策でございます。
 空調を1度弱める、あるいは暖房便座にふたをするといった20項目のメニューを掲げたエコライフチャレンジシート、これをいろんなところで市民の皆様にお配りしております。この20項目のメニューを市民の皆様全員が取り組んでくだされば、家庭由来の4%削減は可能でございます。


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