鳴海地区のまちづくりについて 【平成18年2月定例会】
 鳴海地区のまちづくりに関連して、名鉄名古屋本線連続立体交差事業の踏切除去の時期と完成の見通しについて、平成15年6月議会でも質問しましたが、改めて質問いたします。 
 名鉄名古屋本線連続立体交差事業で、天白川から左京山間の6カ所の踏切がなくなります。連続立体交差事業は踏切の事故や渋滞の解消、また線路で分断されている地域の一体化など大きな効果があります。
 踏切による渋滞や地域分断について、地元では長年頭を痛めてきました。しかし、立体交差の完成により、これら課題の解消が図られる市民待望の事業です。
 天白川から左京山間の6カ所の踏切がなくなるは、いつごろになるのか。また、仮線路を撤去し側道などの整備は予定通りに平成19年度に完成するのか、緑政土木局長にお尋ねします。
 交通拠点の鳴海南駅前広場の完成見通し
 次に、鳴海駅前第2種市街地再開発事業における南駅前広場の完成見通しについてお尋ねします。
 名鉄名古屋本線連続立体交差事業と並行して工事が進められている鳴海駅前市街地再開発事業は、都市計画道路や駅前広場等の整備を進めるとともに、再開発ビルの建設により土地の高度利用、都市機能の更新を図ることを目的にしています。
 このような大事業のうち、この2月には、鳴海駅前再開発事業で初めての再開発ビルである「リベスタ鳴海」が完成し、心待ちにしていた地元市民が入居し始めています。
 昨年秋には、この「リベスタ鳴海」の一般分譲用住宅や店舗が公募され、完売しました。この要因には、再開発ビルが鳴海駅前広場に面したビルであり、名古屋駅や栄など市中心部への交通利便性が高いことなど、立地条件が大変よいことが大きいと考えています。
 しかし現在、建設中の鉄道高架と再開発ビルとの間には、高架建設のための仮設駅や線路がある状況です。連続立体交差事業による高架化とともに、鳴海南駅前広場が整備され、駅、駅前広場と再開発ビルが一体となったまちがつくられることを期待しているところです。
 そこで、鳴海地区まちづくりのひとつであり、とりわけ交通拠点としてのポテンシャルをアップする鳴海南駅前広場の完成見通しを住宅都市局長にお尋ねします。
 鳴海駅周辺 歩道にあふれる放置自転車
 次に、鳴海駅の自転車駐車対策と高架下の有効活用についてお尋ねします。
 近年、気軽に利用できる自転車のよさが見直されています。環境への負荷が少なく、都市内の交通手段としての自転車利用を促進するため、これまで以上に歩行者や自転車利用者が安全で快適に利用できる道路が求められています。
 その一方で、駅周辺の歩道などには大量の自転車が放置されており、歩行者の通行に支障をきたすとともに、都市の美観を損ねている現状があります。
 これを解決するため、本市においても、様々な対策が図られ、駅周辺などに自転車駐車場を整備するとともに、放置禁止区域の指定などを行っています。
 鳴海駅の周辺の現状をみますと、駅前における駐輪場は、17年末で名古屋市の整備・管理してる場所では自転車の台数が2529台、民間設置駐輪場 450台で、合計で約計3000台分が確保されております。しかし、一方では放置自転車台数約270台と歩道に自転車があふれ、歩行者やとりわけ高齢者にとって歩きづらい、地元商店の商いにも支障をきたしています。
 またこの市の管理している扇川沿いの自転車駐車場付近では、地元の成海神社の「御舟流しの祭」という祭事が、自転車の間をぬうようにして行われ、景観が損なわれている現状があります。
 大幅な駐輪場整備のために、鉄道高架下の有効利用を提案
 緑区の人口は、現在216,531人、世帯数は79,642世帯と前回の平成12年国勢調査(第17回)時に比べて、人口は9,667人、世帯数は 5,704世帯の増加となり、前回調査で1位だった中川区を抜いて、市内で最も人口の多い区となりました。今後も増加が見込まれ、2010年の見込では23万6千人、約10%の増加が見込まれています。人口増に伴い、自転車利用者も増加します。駐輪台数も増加することとなります。そこで緑政土木局長にお尋ねします。
 今後、大幅な駐輪場整備を行わないと、放置自転車が増加し、歩行者の通行が一段と困難となり、更には折角市街地再開発を行っても、まちの美観を損ねることとなると思われます。
 こうした状況を踏まえ、再開発事業に合わせた駅前の駐輪場整備のあり方をどのようにして行こうと考えられているのか。また、近年では鉄道駅の近くや幹線道路の沿線など、収益事業の実施が有望と思われる高架下は、公園・駐輪場・駐車場などの公共的施設に利用されていると聞いています。高架下を有効利用し、自転車駐車場として整備する考えはないのか、あわせてお尋ねします。


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