有松駅前市街地再開発事業と地域の活性化について 【平成18年2月定例会】
 「有松駅前第1種市街地再開発事業と地域の活性化」についてお尋ねします。
 有松地区は、旧東海道を中心とした歴史的な街並みの保全が図られ、本市の観光・文化面においても大いにアピールできる地域であります。地区総合整備事業として道路等の整備が進められ、都会的な機能をも兼ね備えたまちづくりが進められています。
 仕上げ段階の有松地区総合整備は、予定通り進んでいるのか
 そのうち有松駅前地区市街地再開発事業は道路・駅前広場・ペデストリアンデッキなどの都市基盤施設の整備とともに、地域の中心的な市街地にふさわしい商業施設や駐車場、住宅などの整備を行ってきました。
 これまでに駅前広場や商業施設が完成し、緑区の交通結節点としての顔が完成しつつあり、今年3月には、地元の長年の宿願であった地域のシンボルである駅前モニュメントが完成する運びとなっており、非常に喜ばしい限りです。=写真は完成式=
 有松地区の総合整備は、すでに仕上げの段階に入っていると聞いております。しかしながら整備計画を策定した当時とは、経済情勢の変化等もあり、予定通りのまちづくりが進むのか、危慎される面もあります。そこで、再開発事業の目的のひとつである「地域の活性化」という観点から、住宅都市局長に質問します。
 先ず、再開発事業の現状と今後の見通しについてですが、様々な紆余曲折の後に再開発の商業施設がちょうど一年前にオープンし、まちのイメージが一新しましたが、その後テナントの一部が入れ替わっている現状があります。商業施設として、まだ地元に十分定着していないのではないでしょうか。また、現在、住宅棟を建設中でありますが、完成・入居の見込み、低層部の公益施設のテナント誘致の見込みはどうなのか。お尋ねします。
 有松駅前の「再開発」と「交通」による相乗効果がいまひとつ
 次に、有松駅周辺の交通利便性の向上策についてお伺い致します。
有松線をはじめ道路の整備が進み、立派な駅前広場もできました。しかし、平成17年3月には有松駅に乗り入れていた名鉄バスが、不採算を理由に撤退し、現在では広いバスターミナルに市バスだけが乗り入れられています。
 有松駅前という交通結節点としての立地が、再開発事業に生かされていないように思います。つまり「再開発」と「交通」による相乗効果がいまひとつ成果が現れていないのではないでしょうか。
 一方で、再開発ビルの駐車場の一部をパーク・アンド・ライド駐車場として位置づけたと聞いていますが、その内容と効果はどうなのか。お尋ねします。
 地域の活性化のため、再開発事業どう生かすかが課題
 次に、地元と一体となった地域の活性化という点についてお尋ねします。再開発事業をはじめとする地区整備事業によって、まちのハード面は整備されてきましたが、これらをどう生かすかが今後の課題であると考えています。
 社会経済状況が変化した現在、地域の活性化を図り、まちを育てていくために、市として今後どのように取り組んでいくのか。住宅都市局長にお尋ねいたします。

inserted by FC2 system