パークアンドライド駐車場の整備推進及び
 整備推進のための県との協同について
【平成17年2月定例会】
 私は、なごや交通戦略においても重要な施策の一つと掲げられている「パークアンドライド」は地球温暖化防止に係わる重要施策と考え、前回11月市会に引き続き、再度今回あえて質問させていただきたいと思います。
 パークアンドライドの事業展開については今年度中にその整備計画を策定され、この4月から具体的に施策を推進していくと聞いております。
 その計画の骨子では、今後10年間を目標として整備を進め、その整備エリアをおおむね名古屋環状2号線以遠から、10qの圏内を対象とし、さらに市内の鉄道網、渋滞発生箇所、人口の増減傾向、乗降客数などを加味し、整備目標量を定めることとしております。
 名古屋市内で約1,500台、市域外で約3,000台の計4,500台を整備
 それによりますと、名古屋市内では約1,500台、市域外では約3,000台とし、計4,500台を整備していこうとしておられます。
 聞くところによりますと、この4,500台を整備し、全部が利用されたとすると、二酸化炭素の排出削減量が年間約4,500トンの二酸化炭素(CO2)削減となります。これは、ナゴヤドームのグラウンド約340面分の森林の二酸化炭素吸収量に相当するものだそうです。
 これが多いか、或いは少ないかは、議論がわかれるところかもしれません。しかし、名古屋市が環境都市を目指すならば、できることから、やれるものからやるという意味で、是非パークアンドライドは進めて欲しいと考えるところでございます。
 現状は名古屋市内でたった380台
 しかしながら、ここに一つ大きな問題がございます。
 それは、名古屋市がこれまでに整備してきたパークアンドライド駐車場が、引山、アクロス小幡、上社駐車場=写真=、また昨年ITS世界会議に合わせて整備した上社南、小幡緑地駅駐車場など合わせて、たった380台程度しか整備されていないのです。
 残念ながら、この整備台数では、都心部への自動車の流入を抑制するといった趣旨にはほど遠いものと言わざるを得ません。
 整備計画では、民間の遊休地の活用や、店舗等の平日の駐車場を有効活用するなど、民間との連携で整備推進を図られるようですが、果たして、名古屋市域内で1,500台を整備することが本当に可能なものかが、非常に危惧されるのであります。
 そこで、いったい、これからどのように整備を進めていくおつもりなのか、住宅都市局長にお尋ねしたいと思います。
 万博開催時のパークアンドライド駐車場6箇所は、終了後も継続すべき
 また、パークアンドライドの整備は市域外でもなされることになりますが、名古屋市の都心部へ流入する自動車を抑制し、ひいてはCO2を削減していくためにも、名古屋市だけで解決できないことから、広く、愛知県及び近隣市町村との連携協同を図って取り組むべき、広域的課題と考えるわけです。
 その場合には、県での取り組みをお願いすることとなりますが、県の協力について今までどのように取り組まれてきたのか、また、今後どのように取り組まれていくのか。
 併せて今月25日から、「地球総てのいのちと未来のための」環境万博と位置づけられた愛地球博が開催されます。地球環境問題への対応は人類にとって喫緊の課題であり、行政も市民も出来る事から一つずつ速やかな行動が求められております。
 万博開催時にパークアンドライド駐車場が6箇所運営されることとなっていますが、市域への自家用自動車の流入抑制のため、万博終了後も引き続き活用することが必要であると思います。
 実施主体であると同時に、コーディネーターとして行政の果たす役割は大変重要であります。そこで、今後、この愛知県との協同について、具体的にどのように対応していくおつもりなのかを住宅都市局長にお尋ねいたします。

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