緑区大高町 密集市街地の整備推進 【平成16年6月定例会】
 本市では密集市街地改善や公共施設整備などの課題を有する地区を、昭和50年代から地区総合整備地区として位置づけ、順次、土地区画整理事業や市街地再開発事業などにより、生活しやすく防災の点でも安全な町作りが進められてきました。
 生活環境の改善、商業の活性化、都市の防災、安全性の向上が期待されます。道路等の公共施設の整備が遅れている市街地や、活気を失っている中心市街地を再生し、安全快適な魅力のある都市環境を生み出す事業です。
住宅が密集し、交通も不便で、災害時が不安な緑区大高町
 しかし、まだ整備が着手されず課題を抱えている地区も残っており、そうした地区では東海・東南海地震が懸念される中、住民は毎日不安を抱えて暮らしており、木造住宅密集市街地の防災面の向上が喫緊の課題であります。そうした地区のひとつとして大高地区があります。
 大高町は昭和39年、名古屋市に編入後33年程を経過し、周辺地区は区画整理事業や都市整備事業により、その姿を変えつつあります。
 しかし、旧市街地は明治時代の町並みのままで住宅は密集し、日常の交通に不便を強いられ、火災・地震等の災害時を想定するとき、地域住民は不安を感じながら生活しています。
 進まぬ大高地区総合整備計画
 大高学区においては、名古屋市合併時に都市計画決定された大高町線の計画があるにもかかわらず、いまだ幻の計画となっております。
 平成12年11月には「大高まちづくり協議会」が地元住民により設立され、この現状を改善すべく、様々な活動が進められてまいりました。平成13年12月には「大高地区総合整備計画の早期具体化を求める」が陳情=写真=され、その後、平成14年6月には地元市会議員全員による緑区大高町の住宅密集地区を早期に事業決定をする要望の請願がされ、採択されています。
 その後3年余り経過しておりますが 、一向に実施の事業決定どころか計画すら示されておらず、請願の採択をどのように考えているのか、採択された以降どのような検討がされたのか、住宅都市局長に回答を求めます。


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