たばこのポイ捨てについて 【平成16年6月定例会】
 先日、中区の長者町である店の店主から、タバコの吸殻がまったく減らない、毎朝地域の方が大量に捨てられた、タバコの回収をしているが何とかならないものかと相談をうけました。
 名古屋市では、たばこの吸い殻などのポイ捨てがなくならないために、平成11年4月「名古屋市空き缶などの散乱の防止に関する条例」が施行されましたが、いまだに街中を歩いていると、いたる所に吸い殻が投げ捨てられている事に気付くでしょう。
 これらは歩行中に喫煙し、そのまま捨てられたタバコです。火の付いたまま投げ捨て、そのまま立ち去る人も決して少なくありません。川に投げ捨てる人もいます。交差点、水たまり、側溝などは特に吸い殻の投げ捨てが多い場所です。
 罰金が適用された例なし
 特に栄周辺の夜、賑わいを見せる錦界隈や長者町付近など多く捨てられる場所です。ポイ捨て防止のためには、モラルの向上ときれいな環境の保持が重要と思います。
 現在、名古屋市では環境事業所を中心にポイ捨てパトロール、クリーン活動の啓発などが実施されています。美化推進重点区域でのポイ捨ては「3万円以下の罰金」の規定がありますが、事実上は精神的な抑制効果をねらいとしており、現行犯しか適用が困難なために、現在までには適用された例がないときいております。
 「安心・安全で快適な街づくり」条例の制定に向け、積極的に検討を
 東京都千代田区では、歩行喫煙やポイ捨てに対する規制が厳しく、常習者は刑事告発するなどパトロール強化とあわせて違反者には厳しく対応するそうです。
  来年は、愛知地球博が開催されます。母都市となる名古屋市が全国から来る、観光客に対して名古屋の街がきれいと言っていただけるようにイメージアップを図ることが必要とおもいます。
 現行、実施している美化推進重点地区でのクリーンパートナー制度を拡大したり、「安心・安全で快適な街づくり」条例の制定に向け、罰金の規定など、ポイ捨て防止の実効性の確保や手段についても積極的に検討する必要があると思いますが、どのように考えておられるのか環境局長のご所見をお伺いします。


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