部活動指導教員への支援 【平成16年6月定例会】
 スポーツ・文化活動を通して、「やった」という充実感を味じわったり体を鍛えることは、子供のたちの心身とともに、健やかな成長を促す上でとても効果的です。子供の体力向上と健康の増進とともに、生涯にわたってスポーツや文化に親しむ能力を育てる観点から、部活動の振興を図ることがもっとも求められているところです。
 部活動の指導は、子供の実態をよく把握している当該校の教員が指導を行うことが教育的効果があると思います。しかし、近年の少子化の影響により教員数の減少や、それに伴う高齢化などにより、一部の教員や指導者に負担が偏り、指導経験のない種目への顧問就任など問題があります。
 学校で部活動を指導する先生が減少
 生涯学習が進展している状況といわれているものの、いまだ現在、少年のスポーツ・文化活動は地域での受け皿が少なく、学校の中で行われている部活動に依存しているのが現状です。
 学校では子供の数の減少から、近年まで新しい先生の採用数も少なく、若い先生たちの数が減ってしまい、部活動を指導する先生の数も少なくなってしまいました。もともと部活動指導は、学校教育の一環として先生方の情熱と子どもたちの興味や関心にもとずき、心を通わせながら行うものです。
 部活動指導に取り組む環境を整えることは大変重要
 近年、子どもたちを取り巻く社会環境や生活様式の変化、価値観の多様化により、児童・生徒への対応による多忙化や、評価方法の変更など学校現場は大変な状況といえます。それでも子供たちや保護者のニーズや期待に応えようと、土曜や日曜日でも勤務時間を越えて先生たちは一生懸命指導しているのが実態です。部活動の指導をして、その後、本来の仕事である教材の研究や、翌日の授業の準備、子供たちのノート点検などを行っています。
 このように、子どもたちへの温かい心と情熱を持った先生方が、部活動指導に取り組む環境を整えることは、大変重要であり子どもたちの学校生活をより充実させるものであると確信しております。現在、教育委員会では様々な形で部活動支援を行っていますが、教育長の所見をお伺いいたします。


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