自転車を活かしたまちづくり 【平成17年2月定例会】
 ここ数年、自転車を楽しむ人が増えています。私もそのひとりですが、その背景には、健康増進や脱マイカーによる環境志向の高まりがあると言われています。自転車は気軽に利用でき、機動性も高いことなどから、日常的な移動の交通手段であります。
 最近では、自動車交通のもたらす沿道環境への影響の軽減や、二酸化炭素排出抑制など環境への負荷の軽減のために、自転車の利用が促進されることが期待されております。今後広く自転車の利用促進を図るために、自転車が安全で快適に走行できるように走行環境の整備が重要です。
 自転車のある快適な暮らしには、解決すべき課題が山積み
 しかし、自転車のある暮らしを快適で安全なものにするには、解決しなければならない課題が沢山あります。
 道路環境の整備、自転車駐車場の確保など、また通勤や通学に自転車を利用した場合の学校や企業の施設の設備、受け容れ側の意識改革が必要となります。道路環境の整備では、ヨーロッパと比べて坂が多い日本の国土は、高齢者にとって自転車を利用しにくい環境であると言えます。
 最近では様々な自治体で、高齢者を含む人の動きの活性化、中心市街地の振興、環境意識の向上などを目的に、自転車にとって安全な走行環境づくりや、バス停付近の空き地を利用した省スペース型の駐輪場などの整備に取り組んでいます。また、高齢者にやさしい電動自転車購入の補助制度も導入され運動が始まっています。
 走行環境の改善や省スペース型駐輪場整備したまちづくりを提案
 名古屋市においても、自転車利用環境を確保することを目的とし、『名古屋市自転車利用環境整備基本計画』が策定されています。
 基本計画としては、『名古屋新世紀計画2010』との整合を図り、平成22年度を目標として事業の実施を図っていくこととしています。また、今後、新たな環境問題や社会情勢の変化に対応して、市民との意見交換等を行い、合意形成を図りながら計画の見直しを行うとしております。
 そこで、緑政土木局長にお尋ねします。自転車利用環境整備の課題についてですが、都市の交通機関として自転車の位置づけは単なる移動手段だけでなく、調和が図られた交通機関として位置づけられなくてはならないと考えます。自転車を活かしたまちづくりとして、走行環境の改善や省スペース型の駐輪場の整備など具体的な方策としては、どのように考えておられるのか、また、今後、どう進められるのか、お尋ねいたします。

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