青少年健全育成のための公園整備 【平成16年11月定例会】
 名古屋市における青少年の人口をみると、平成16年10月1日現在で、0歳以上25歳未満の者の数が約544,380人で、市内総人口の約40%となっています。昭和30年頃には、50%以上でしたが、その後は一貫して減少してきています。
 現代社会では、若者の就労の不安定化、若者の社会的自立の遅れという新たな問題が生じています。このため、若者が就業し親の保護から離れ、社会の一員として自立した生活を送ることができるよう、若者の社会的自立支援のための取り組みが必要です。
 地域での交流の機会を再び活性化させ、青少年が非行等に陥らないように、社会全体で見守っていく環境を整備していかなければならないと思います。
 そうした中、地域のスポーツ活動機会を提供することが、地域の連携を図るための重要な施策であると考えます。青少年の自立に向けた、家庭、学校、職場、地域、行政等の青少年健全育成のための環境を整備することが求められています。
 万博で消えた長久手青少年公園のサイクリング専用コース
 名古屋市内の青少年育成活動の施策については、ソフト面では多くの取り組みがなされております。しかし、ハード面の整備についてはあまりなされていないのが現状です。
 愛知万博長久手会場は、青少年健全育成の公園でありましたが、愛・地球博に利用されことになり、公園目的の変更がなされました。この県の青少年公園=写真=においては、サイクリング専用コースがありました。そこでは、アマチュアのロードレース愛好家やプロの競輪選手も練習をする場所となっており、多くの青少年が利用しておりましたが、万博会場の整備によって無くなってしまったわけです。
 子どもたちの地域におけるスポーツ活動は、スポーツを通じて、厳しさや目的に向かって協力し合う楽しさを味わい、また、ルールをまもることの大切さを身につけることができるため、青少年の育成の意味からも有意義なものであると考えます。
 青少年が自転車を利用して競技をする施設整備を提案
 そこで提案ですが、青少年が自転車を利用して競技をする施設を整備することができないものでしょうか。専用のサイクリングコースを整備することは、相当の規模の公園でないと困難であると思われますが、例えば、庄内川水系の河川敷緑地をサイクリングコースとして整備すれば、大きな自転車競技場として整備することが可能ではないでしょうか。
 健全な青少年育成のためにも、こうしたサイクリングコースを整備すること必要と考えますが、緑政土木局長の見解をお聞きします。

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