安心・安全な街づくりの防犯・防災対策について地域の防犯･防災対策として、消防団の活用と組織強化について消防長に質問させていただきます。
ご承知のように、消防団は、消防本部、消防署と同じく法律に基づいて市町村に設けられている消防機関であり、現在その数は全国に約3600団となっています。また、消防団員の身分は、非常勤の地方公務員となっており、それぞれの職業を持った地域住民の方々が、自分の意思で消防団に入団されています。現在、全国で約95万人の消防団員が活躍をされております。 |
| 市民の安全や町の美化のためにも、路上での禁煙対策が望まれる |
 消防団員の仕事とは地域を火災等の災害から守ることで、普段は自分の職業に就きながら、火災はもちろんのこと地震や風水害等の大規模災害時にも消防活動にあたります。
また、災害時以外には火災の予防や住民に対する啓発など幅広い分野で活動されており、地域の重要な役割を果たしています。そういう意味において消防団は地域に密着した組織であるとおもいます。
戦後最大の災害となった阪神・淡路大震災では、多くの消防団員の方々が、自らも被災しているにもかかわらず、地震直後から消火活動や救助活動、住民の避難誘導、救援物資の搬送などの活動に従事されました。
また、近年の豪雨や台風による災害においても、多くの消防団員が危険個所の警戒巡視、救助活動、住民の避難誘導をされています。この他にも、交通安全パトロールや地域のお祭りの警備を行う等、日頃から地域に密着した様々な活動を行っておられます。 |
| 条例を制定するなかで、路上禁煙における課題解決にも取り組む |
最近、凶悪な犯罪などが頻発しております。特に子供の連れ去り事件や通り魔事件は、いつ自分が巻き込まれるかわからない・他人事ではない事件であるために、他の殺人・傷害事件以上に、私達を大きな不安におちいれます。
通り魔殺人事件がおきた神奈川県の松田町、大井町の様子を新聞は「厳戒態勢での入学式」といった見出しで伝えていました。記事を読むと「お母さんから防犯ブザーを渡された」子供も多数おり、また、教職員が自衛のために「安全パトロール中」と書かれたジャンパーを着て街頭活動をしているとのことです。教職員も保護者も、不安を感じるのは当然です。
防犯は警察の所管となりますが、警察のみでは限界があります。また、近年は、とくに近所付き合いが希薄となり、隣にどんな人が住んでいるかがわからない状況があります。
こんな時こそ、日頃から地域に密着した活動を行っている消防団の活躍が望まれるところです。そのためには、消防団の組織強化を図るとともに、防犯にも対応できるよう名古屋市消防団条例の改正を含めた検討が必要であると思いますが、消防長のお考えをお尋ねします。 |
| 路上禁煙対策は、駅周辺など人が集まるエリアに限定を |
≪答弁≫
消防団は、火災の現場における活動や台風や大雨に伴う水防活動、さらには、火災予防の啓発活動、震災訓練の指導などを行うとともに、地域における安心・安全につながる各種活動にも積極的に参加させていただいております。
一例をあげますと、本年３月に北区で女性看護師が刃物で刺され死亡した事件の際には、地域の要請を受け、地域の方々と協力して、消防団員の皆さんが１ケ月を越える期間、夜間パトロールを実施し、地域安全への貢献をいたしたところでございます。
今後とも、地域の安心・安全を推進するため、消防団の地域活動の支援につきまして、指導を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。 |
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≪再質問≫
消防団の地域活動の支援について指導をするとのことでありますが、私が質問した主旨は、消防団の方たちが現実に防犯活動についても貢献をされておられる事実があるので、消防団の皆さんが、より積極的に活動ができるような制度の整備をするべきでないかということです｡
市の財政が大変厳しい状況は理解しておりますが、処遇改善、地位の向上、権限の拡大をも含めた改善を行うために、条例改正を行ったり、消防組織法の改正に向けて国への働きかけをするお考えはおありなのか、再度、消防長にお尋ねします｡ |
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≪再質問への答弁≫
消防の任務や目的は消防組織法と消防法に規定されており、その任を果たすために、消防団を条例により設置しているものでございます。
さらに具体的に申しますと、消防組織法に基づきまして消防団の設置、名称、区域、そして消防団員の定員についてを市町村の条例で定めるものとされているところでございます。
また、現在でも、地域からの要請があれば、それが地域の安心・安全につながる活動であれば、地域の実情によりまして消防団としても協力させていただいております。防火、防災はもちろんのこと、消防団といたしましては、今後も、地域活動の支援を行ってまいりたいと考えております。 |
