東京都独自の認証保育所制度を活用 【平成15年6月定例会】
 東京都で平成13年度より始めた認証保育所制度は、都民のニーズ(産休明けから預けたい・残業している間も預かってほしい・送り迎えが便利な場所で預かってほしい・行政の目の届く保育所に預けたい・安心できる料金で預かってほしい)に対応するための制度と聞いております。
 運営費の補助や開設準備の経費の補助に至るまで一定の基準(駅改札口から徒歩で5分以内の場所)を設け実施されております。こうした東京都の認証保育制度は、都民から安心して預けられる保育所として着実に増えていると聞き及んでおります。
 鳴海地区総合整備事業の駅施設を利用して保育所の設置を
 そこで今、緑区の鳴海地区では総合整備事業が進められておりますが、こうした事業の中で、たとえば、駅の施設を利用して建物の中に保育所を設けてはいかがかと思います。
 本市としても、こうした取り組みが少子化の解消や待機児童の解消につながるものと考えられると思います。市民ニーズに的確に対応するために、こうした制度について検討する時期にあると考えますが、健康福祉局長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 認可保育所の新設整備、定員増により待機児童の解消を図る
≪答弁≫
 議員ご提案の駅の施設を利用した保育所につきましては、利便性が高い一方で、認可保育所として設置する場合には、面積や園庭の確保等についての制約が想定されるところでございます。
 平成14年度の待機児童が5000人を超える東京都では、こうした課題を解決するため、都独自で基準を定め、認可外保育施設に対する助成制度を実施しておりますが、国は認可外保育施設の運営費に対する補助を行っていないため、全額自治体の負担となっている状況でございます。
 国は、児童福祉の観点から、保育所の施設や設備、人員配置などについて最低基準を定めており、本市といたしましても、この基準が、乳幼児の健全な心身の発達を図るために確保される必要があると認識に立っております。従いまして、認可保育所の新設整備、定員増により待機児童の解消を図るとともに、多様な保育サービスの拡充にも努めてまいりたいと考えております。


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